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系統用蓄電池の魅力の一つは、設備の特性を活かして複数の市場で収益機会を検討できることです。代表的なのが、卸電力市場・需給調整市場・容量市場です。
| 市場 | 提供する価値 | 収益の考え方 |
|---|---|---|
| 卸電力市場 | 電気を供給する時間を調整する | 充電時と放電時の電力価格差を活用する |
| 需給調整市場 | 電力の需給バランスを整える | 必要な調整力を提供し、その対価を得る |
| 容量市場 | 将来の電力供給に備える | 供給力を提供する契約に基づき、対価を得る |
卸電力市場では、価格が低い時間帯に充電し、価格が高い時間帯に放電する運用が基本となります。充放電の損失や取引費用などを踏まえ、価格差を収益につなげる仕組みです。
需給調整市場では、電力の需要と供給のずれに対応する能力が価値になります。蓄電池も、必要な性能や取引条件を満たすことで参加できます。電力需給調整力取引所「需給調整市場とは」
容量市場では、将来に向けて確保する供給力に対価が支払われます。設備を保有しているだけで収入が発生するものではなく、オークションでの落札や、契約に基づく供給力の提供が前提です。電力広域的運営推進機関「容量市場の構成」
それぞれの収入を最大額で単純に足し合わせることはできません。設備の出力・容量、充電状態、各市場の義務や運用時間を踏まえ、組み合わせを設計します。複数の収益機会から、その設備に合う運用を選べることに、系統用蓄電池事業の面白さがあります。経済産業省の収益性分析資料